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サブプライム問題の正しい考え方 (中公新書)

サブプライム問題の正しい考え方 (中公新書)
倉橋 透
サブプライム問題の正しい考え方 (中公新書)
定価: ¥ 777
販売価格: ¥ 777
人気ランキング: 9015位
おすすめ度:
発売日: 2008-04
発売元: 中央公論新社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

じっくり読めばサブプライム問題への理解がふかまる
日本語で書かれた一般向けのサブプライム問題に関する本のなかでは,もっとも専門性がたかい本だとかんがえられる.この問題はサブプライム・ローンの証券化を通じておこっているが,証券化というしくみじたいがわるいのではないということを強調している.その一方で,本の末尾では金融工学の弱点を分析してもいる.また,「レバレッジ」や「優先劣後構造」など,証券化にかかわる概念も解説している.さらに,日本の住宅金融システムや証券化市場について解説し,サブプライム問題の日本への影響をさまざまな統計などをつかって分析してもいる.じっくり読めばサブプライム問題への理解がふかまるだろう.


チャイナシンドローム
 今や猛威をふるっているサブプライム問題を丁寧に解説した本だ。

 RISKを証券化することで 本来 ありえないような住宅融資が行われ 案の定焦げ付いたのがサブプライムの本質だ。証券化という金融工学は 人類の発明だったかもしれないが そもそものRISKがなくならない以上 ババ抜きでしかありえない。しかも このババ抜きは終わるぎりぎりまでは 儲かる仕組みになっていたので かくて誰もやめなかったわけだ。
 ゲームが破たんすると 隣でやっている ババがないかもしれないババ抜きまで 破たんしてしまう。高度な金融工学の先に待っていたものは 所詮は人間の弱気だったというストーリーは コメディーとしては面白いが 実態の経済への計り知れない影響を考えると強烈なブラックユーモアになってしまった。

 本書が出版されてから 既に5か月がたち リーマンが倒産、メリルが合併、AIGが事実上の国有化という事態を迎えている。しかも それはまだ幕開けのような雰囲気だから恐ろしい。当面 世界は対処療法に追われることになろう。但し その先でもう一度見直すべきは 人間の本質なのだと思う。いかに技術が発達しても それを使う人間が その発達に追いついていない。自分で作った道具に支配されているのが現状ではないか。

 ある意味で 金融工学は 一種の核兵器のようなものかもしれない。新しいチャイナシンドロームが今発生しているとしたら 僕らはどうなってしまうのか?

金融の初心者に勧めたい
 本書の最大の眼目は、米国のサブプライム問題を教訓に、いかに日本において優良な住宅金融を構築していくか(ちなみに著者は建設省出身者と住宅金融支援機構職員)だが、問題発生の原因ばかりでなく、過剰流動性の原油、穀物市場への逃避による影響や金融機関の問題など、世界全体の実体経済への影響もそれなりにしっかりと描かれている。なにより評価できるのは、「モーゲージ」や「劣後」「レバレッジ」など金融以外ではあまりお目にかからない商品や用語を、時には図を添えて、私のような金融商品に疎い人間にも分かるように解説し、「ABCP」などの略語表も用意してくれていること。その意味で、金融について簡単に学びたい初心者が、現実の動きに即しながら読むのに適した内容となっている。
 ただ、金融工学に基づく証券化の危険性について、リスク管理と情報の非対称性の問題であり、融資時の適切な審査と情報公開基準の確立により解決可能だと考えているようだが、一方で「金融工学にもとづくリスク管理は、基本的に各主体の相互作用がないという前提で(中略)、状況によっては、皆が一斉に売りに走り、予想を超えて価格が暴落し、市場の不安定性が増加する可能性がある」、との指摘も。情報の非対称性の問題に加え、このような問題点も行動経済学の成果を取り入れて考慮した場合、ここで著者のいっている「補完的なリスク管理」だけで解決可能なのかは、検討の余地があるように思う。

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2009/11/30(月) | FX関連書籍 | トラックバック(0) | コメント(0)

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